人智のむなしさ

2017年8月9日(水)
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ピアノの上の土笛

台風五号が九州南部から西日本を襲いさらに本州を縦断し多くの被害を残していった。このところ気象異変で各地に豪雨を伴う災害が多い。横須賀には被害がないので被災地の皆さんの苦労は本当には味わっていない。どうすれば痛みを分かち合うことが出来るかと考えると人智のむなしさを感じる。
妻は今週の初めから金曜日までの予定でショートステーのお世話になっている。一週空けて21日~30日までのショートステーが予定されている。今回は迎えの車にどうしても乗らず、一度迎えの方に引き取って頂いた。一時間ほど時間をおいて僕がタクシーで送っていった。勿論、事態を理解してのことではない。よくわからないままに僕と同行して施設に行くわけである。施設のチャプレンが僕と相談があるといって、妻のおる場所から別のところに僕だけを誘導して、そのまま僕は帰ることになる。
多分妻は程なく僕が戻って来ると思っているだろう。しかし、そのことは、まもなく忘れて施設の環境に埋もれて行くようなのだ。こうしたことは毎回である。つまりは本質的に妻は施設に行くことは好まないのだ。ただ認知症の病のために次の瞬間には過去のことを忘れてしまうのだ。こうしたいわば妻の疾患を利用してショートステーなりデーサービスなりにお世話になっているといえる。これは妻の知的能力の欠陥を利用しての心が痛む手段といえる。さらに考えさせられるのは、ショートステーにしろデーサービスにしろ医学的治療が行われることではなく、特にショートステーでは漫然と集団の中で過ごすだけに過ぎない。家庭の環境から全く強制的に切り離され、ある意味孤独な環境におかれるといえよう。そう考えればこれらの行為は妻のためというよりも、介護者である僕のためということになりはしないか。介護者の僕の安らぎも大事だと専門家はいうが、でもそうであれば僕が我慢すれば、妻を施設に追いやる(?)必要はないのではないか。八月のショートステーの日程は既に決まっている。来月からどうするか改めてケアーマネージャとも相談してみたい。

時間を有効に

2017年8月4日
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何をすることもなく2017年も八月に入ってしまった。余命幾ばくもないというのに時間の浪費が甚だしい。過ぎし八十八年はこれといったものを何も残してこなかった。そこで残された時間をせめて有効に意義のあることに使おうと思うのだが、そう思っている間に時間は待ってくれず情け容赦なく過ぎて行く。
時間を有効に使うということはどういうことなのか。有効とは何を意味するのだろうか。隠退教師としてたとえ説教壇に立つことがなくとも学びを内に秘めて日々を過ごすことだろうか。あるいは要介護四の介護認定を受けている認知症を患っている妻の在宅介護に全力を尽くすことなのだろうか。どちらも軽重は問えない。学びと介護の両立を目指して時間を使って行くことが僕にとっての有効というものであろう。
妻は今日、デーサービスで日中は施設のお世話になっている。この時間が僕にとって介護から開放される時間なのだ。それだけ施設にはお世話を掛けているのだから、時間を無駄にせず学びに時間を使いたいと願っている。

不老長寿の果物

2017年7月26日(水)
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孫の一人、契太郎一家が会社の転勤でアメリカ・コネチカットに転居した。この本人から岡山の清水白桃という桃がクール宅急便で送られてきた。アメリカにおる彼がどうしてと訝る僕に、娘が今時ネットで何でも出来るんだと教えられた。なるほどそう言えば、ラインというアプリは世界のどこにいても相互に通信できる時代なのだ。早速ラインで彼に礼状を送った。返信に曰く『桃は不老長寿の果物だそうだからね』と。僕は彼が最短でも五年は勤めることになると言ったので、『ではそれまではとても生きておれないからこれが今生の別れかね』と日本を離れる一月程前にふざけた。彼は真顔で二年後に一時帰国があるから大丈夫だよと言ってくれた。最近『アラハン』という言葉がある。ハンはハンドレッドで、つまり百歳前後を言うのだそうだ。二年後には九十になる。果たして主はお許しになるだろうか。聖心に全てを託し、人智の及ぶところ、健康管理に努めることにしよう。
さて、妻のことだが今週も金曜日までショートステーのお世話になっている。八月に入ると一週間おきに比較的長いショートステーが予定されている。最近しきりと舌を出すことが多い。主治医に言わせると認知症の特徴の一つだという。あまり格好の良いものではない。何とか止めてもらいたい。食事は相変わらず進まぬようで、専ら高カロリーのゼリーとかパンを好むようだ。施設からの連絡によると以前と比べて最近は穏やかになり、笑顔も多くなったという。何かして頂くと必ず有り難うと挨拶をするという。もともと認知症は治癒することはないが、穏やかになってくれることを願いたい。舌の問題も改善されることを願うのだ。帰宅すると、どうしても我が儘がでる。それを受け入れてやらないと不満が嵩じる。我が儘をどのように受け止め、真実、何を求めているのかを悟る知恵を養って行きたいと思う。

下の失敗

7月17日(月)海の記念日(祝日)
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今日は海の記念日だそうだ。あまり意味がよくわからない祝日だが、もともとは7月20日の固定日だったが、連休を考慮して移動日になった様だ。最近再び7月20日の固定日に戻すという行政の考えがあるようだが、そうなれば連休にならないので行楽地は反対しているようだ。
この祝日を設ける意図が何処にあったかよく知らないが、連休が増えることはささやかなレジャーを楽しむには日本的で良いのではないか。プレミアムフライデーを設けても活用できない日本の社会では、せめてものレジャーではないかな。閑話休題。
先のブログで妻の診療が在宅診療に切り替えたことを話した。巷では有名な認知症を主体とする名医だという。在宅診療になると、その医者はオールマイテーで患者のもつ疾患の全てをカバーするのだという。だから腎臓内科にかかっているネフローゼもこの医者のテリトリーになるそうだ。僕ははじめ認知症の専門医だと理解し、それに関しての在宅診療だと思っていた。今までお世話になっていた大病院の精神科は今にして思えば、統合失調症などの精神科の専門医で、認知症は二番手だったようだ。在宅診療の医師は認知症などの分野が専門的で、それ以外の内科的分野は医者なれば相応の知識があると言うことのではないかと思う。どの医者も医学全分野に長けているとは思えない。それぞれの専門分野があるのではないか。在宅診療医の診察を受けるのは三度目だが、最初の診察で、テストの結果、アルツハイマー型ではなくて前頭側頭型認知症と診断され、投与する薬も即刻、大幅に変わった。この診断を信じるべきか迷うところだが、今更船を乗り換えることは出来ない。心中するつもりでこの医者に賭ける積もりだ。ひいき目かも知れないが、心なしか症状が変わってきたようだ。希望的観測か。昨夜深夜に下の大失敗があった。幸い紙パンツの中だったが、多量のおしっこの底には軟便がびっしり沈んでいた。使い捨ての手袋をはめ、紙パンツの中の汚物を水洗便所の水流で流し、それを絞りあげ、袋に入れ、パジャマ、下着の全てを取り替えるのだが、周囲を汚さず行うのは至難の業だ。妻は着せ替え人形のように、なすがまま立っている。勿論これがはじめてではない。でも施設でこれがおきたら、ケアワーカーの方々はどれほど大変だろう。しかも相手は赤の他人なのだ。自宅介護ができるあいだは、やはり頑張るべきだ。でないと申し訳ないではないか。

お父さんのエゴ

2017年7月13日(木)
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今週の初めから妻はシャロームのショートステーのお世話になっている。明日の午後もどってくる。ショートステーの間は妻に関わることがないので自由に時間が使える。11日は名古屋に日帰りで出かけてきた。友人の牧師への問安のためだ。こうした行動は妻の介護を施設にお任せできるからだ。文章を書くのも、文献を読むのも、専門書を紐読のも自由に自分の時間を使える。妻がショートステーにお世話になるのは、それは僕自身のリハビリにもなると人は薦める。確かにそうだが、だからといって子どもがディズニーランドに連れて行ってもらえるのを心を躍らせて待つようなものではない。そこにはどうしても負い目を感じる。家庭ではどうにも介護できない重篤な利用者なら背に腹は代えられないだろうが、妻の場合そこまでの健康状態ではない。だのに施設に介護を一時的にしろお願いするのは畢竟自分の自由を得る為ではないかという負い目である。でも子供達の見る目は違うようだ。この間、娘が『ケアマネさんが自宅での介護の限界は、はるかに超えていると言っていたよ。自宅介護を主張するのはパパのエゴだ・・・・・・・』 なるほどその一面があるのかもしれない。『二人して有料老人ホームにはいったらどう・・・』とも良く言うのだ。でもたとえ有料老人ホームが介護サービスが行き届いていても、設備がどんなに良くても、お仕着せの食事をあてがわれ、集団生活を余儀なくする施設では二人しての終の棲家としては享受できないのだ。お母さんのためにも専門職の介護のもと、施設暮らしが幸せだと思うがそれが出来ないのはやはりパパのエゴだと言う。足腰が立たず、寝たきりで、食事も自分で摂れない、たんの吸引もしなければならない、勿論排泄も世話をしなければならないとなればあるいは施設も必要かも知れない。それでも僕は自宅でやれることはなんとか介護して行きたいと思うのだが、エゴかな。
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