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病名の告知

2014年3月29日(土)
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物忘れが激しいのは今に始まったことではない。それに思い込みが激しくなった。言ってみればこれも今に始まった事ではないかも知れない。この間友人から書状が届いた。17年間の我が家での聖書の学び、軽井沢での旅、横浜のデパートで妻から見立てられて買ったスラックスの想い出。いずれも心にしみる内容だった。礼状を出すように促しても筆を執ろうともしない。あげくは『私が出した返事だ・・・・』という。それはあり得ないのだが、妻はそう思っているのかも知れない。失礼にもなるのでメールで僕から御礼を出した。折り返し返信が来た。少しでも奥様の記憶が呼び覚まされればとの願いからだという。有り難い話である。しかし現実はそれほど甘くはない。心に何か不安があるとき、表情は能面のように無表情になる。些細なことで万事が怒りに転じる。今日思い切って『ママはアルツハイマーだから少しでも進行を遅らせるように一緒に努力しようと・・・・・』と言ってみた。すかさず激昂した。本当に激しい怒りだった。それはアルツハイマーは病の一つだという認識ではなく俗に言う狂人(きちがい)と言う受け取り方になった。下げすまれた馬鹿にされたと言う印象であったようだ。腰痛や癌や腎臓と言った病という受け止め方ではなく、人種差別的な受け止め方だった。やはりアルツハイマーやその他の認知症と同じく告知すべきではないのだろう。だからその予防に関連する朗読や文章を写すことや脳の働きに刺激を与えるようなドリルなど見向きもしないのだ。被差別的な認識が先んじている。
デーサービスの存在も被差別的な感覚で認識しているのだろう。今は近所の整形外科に僕も一緒にリハビリに通っている。僕と一緒ということにあるいは自分のプライドを保っているのかも知れない。主治医は前から病名を明らかにすべきではないと言う。このような結果を知ってのことだろうか。
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