記憶に残らないからと割り切れない

2014年8月30日(土)
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礼拝堂の花

これと言った対策がないまま時がどんどん過ぎて行く。妻の症状が改善するわけでもなく言ってみれば無責任に手放しでいる。僕自身手放しでいるわけではないが、毎日が直面してくる事態にその場限りで対応しているのが事実だ。最近は僕の姿を追っかけるような心理状態なようだ。さして広くない我が家で、僕が書斎にいると妻は探し回る。書斎に僕を見つけると、本当に子供のように『ああ良かった。パパがこんなところにいてくれてと・・・・』とそれこそ満面の笑みを浮かべて安堵する。
いつも居場所がないと言って寝室のベッドで横になっているが、時折僕を呼ぶようになった。『なにか用があるの???』と聞くと、横になりながらにこにこと手招きをする。『いいからパパもここに寝なさい・・・・』と隣のベッドに誘うのだ。やりたいことがあってもそこを我慢して『しょうがないね、怠惰のおばさん・・・』と、からかい気味に僕も自分のベッドに横になると、手を差し出してベッド越しに手をつないでくる。それで安心するかのように天井を眺めながら別に話をする訳でもなくご機嫌でいる。
デーサービスは頭から相手にしないから、レクリエーションをかねて一緒に近所の整形外科に運動リハビリに行く。歩いても五分とかからない。この間、比較的涼しいこともあって歩いて行った。歩調を合わせるとまるで牛歩のようだが焦らずにゆっくりと歩く。手をつないで歩くからご近所から見れば何と仲がむつまじいと思われるかも知れない。歩きながら何度も何度も聞き返す『どこに行くの・・・・そこはどこにあるの・・・・私も診てもらうの????・・・・どこを診て貰うの????』繰り返し繰り返し毎回のことを問いただす。そのたびに同じ説明を繰り返す。正直忍耐が要る。それでもその日は歩いて行くことが出来た。歩くこと、それが何よりの運動であり脳の活性化につながるのだ。
娘が今夜は私が夕食を作るよと言って三人で買い物に行く。出来上がるまで僕は台所に立たなくってすんだ。『夕飯どうするの何をしたら良い・・・娘はまだ帰ってこないの・・・・』 『一緒に買い物に行き一緒に帰ってきたじゃないの・・』おばあちゃんが同じこと聴くから二階から返事をしてと言えば、二世帯の娘は『忘れちゃっているからほっとけば良い、帰って来たよと言えば良い・・・』と、こともなげに言う。確かにそうだが、そうは割り切れないのが僕の心情なのだ。
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