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宅配便

2016年10月4日(火)
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2012年10月4日馬堀海岸

この可憐な松葉ボタンとおぼしき花を四年前の同じ日にブログのために撮影したものだ。場所は馬堀海岸遊歩道の護岸の割れ目だった。この頃は妻はまだ海岸を散歩する気概があったのだろう。今は全く衰えていてまさによぼよぼ歩きだ。それでも杖は絶対使わないのだ。
妻の友人が素敵な杖を贈って下さったのに、見向きもしないのだ。デーサービス然り、ショートステー然りだ。実は昨日一泊のショートステーを衣笠ホームで過ごしてきた。本来なら一人でステーするものであろうが、それは叶わず、毎回僕が同伴する。そのうちにショートステーの環境や施設の雰囲気に慣れてくれるかと期待しているが正直言って難しいと思う。といっても僕には矛盾した思いがある。つまり仮に施設に抵抗がなくともやはり家庭で介護をやるべきだと思う。僕が先に死んだらどうなるかという懸念もあろうが、それは絶対者(主イエス)にお任せすることだと思う。
こうした思いを強くしたことが今日あったのだ。ショートステーも終わりホームの車で送って頂いた。今日は91歳になる車椅子のご婦人と同じ車になった。僕たちは通常の座席に座ったが、そのご婦人は車の後部から車椅子ごとリフトで車に乗られた。勿論ホームの添乗員が側につききりだった。ご自宅は衣笠のお近くのマンションだったので、僕たちを送る道筋だったから同乗されたのだろう。マンションに着くと後部からリフトでご婦人を下ろして添乗員のかたが車椅子を押してマンションに入っていった。車中で待っている間に運転手の方にご家族はないのかといった会話を交わした。何故なら玄関には誰も家族がいないのだ。どのようなご事情でお帰りになったかは別としても、おばあちゃんが帰ってくるといえば家族の誰かが待っていて『おばあちゃんお帰り・・』と出迎えるものではないかと僕は素直に思った。13階にお宅があるのだそうだが、添乗員の方はそこまで送り届けて戻って来た。どなたもおらなかったのかと聞くと、お孫さんがいたとのことだった。勿論今日帰ってくることはご存じだろうし、ホームでは出発の時に必ず連絡しているはずなのだ。であれば出迎えても良かろうし、それが家族の愛情というものではないかと思うのだ。これではまるで宅急便のようなものだと感じた。僕は少し寂しくなった。夫婦共稼ぎの家庭も多い。だから昼間は留守だというのはそうかも知れない。でも施設に入っているおばあちゃんが帰ってくる日ぐらい家族の誰かが出迎えても良いではないか。お孫さんがいたということだがこのご婦人のお年から推察して三十代後半か四十代であろう。なぜマンションの一階玄関まで出迎えていないのだろう。
僕は幾度かの妻とのショートステーを経験して感じるのは、施設には家庭的な潤いがないと思った。施設の介護者は実に献身的に働いておられる。昼夜を問わず利用者一人一人に細心の注意と誠意を持って働いておられる。僕自身その恩恵に浴していた。だから逆に送り出している家庭では安心されているのだろう。いや、でも僕は今日の実態を見て案外、姥捨山的な感覚で施設に託している家庭もあるのではないか。そのことが送り出された方々に本能的に感じ取られ、自然と家庭的な雰囲気を醸し出さないのではないだろうか。妻が仮に一人で施設に入ってくれれば僕は肉体的には随分楽だ。でも精神的には耐えがたい辛さがある。だからこそ僕ができる限り家庭に於いて介護したいのだ。姨捨にしたくないし、宅急便にもしたくないのだ。

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