FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いじましい努力

2017年12月15日(金)
IMG_1319_convert_20131113230551.jpg
四年前の11月猿島を背景に

昨日、14日の木曜日に妻は初めて訪問聖餐を受けた。八月の第一主日以来始めての聖餐である。頂くパンも米粒大に、盃も舐める程度の葡萄汁に配慮された。
訪問聖餐とは、主日礼拝に病や高齢のため出席できない信徒のために、牧師が幾人かの信徒とともに訪問して下さり、聖餐式が行われることである。妻の個室で周囲に気兼ねすることなく、賛美をし、牧師により聖書が朗読され、語られるお薦めを聞き、祈りが行われた。式の間、事情がわからず、ぐずつくのではないかと懸念したが、それは杞憂であった。
式後、しばらく団欒の時を持ち、最後に妻の愛称讃美歌を賛美し、万事が終わった。帰られる一行を玄関まで送った。妻は車椅子でついてきた。受付の窓口で牧師はホームの方に挨拶をされた。そばについていた妻は素晴らしい笑顔を相手の方に見せたようだ。僕は背後にいたからその笑顔は見えなかった。ホームの方が素晴らしい笑顔だと喜んでくださった。
やがて走り出した車に手を振り、部屋に引き上げた。妻はこの頃、車椅子を自分の足で後ろに移動させることはいくらか出来るのだ。しかし前に進めることは出来ななかった。ところが気が付くと前に進めているのだ。しかもユニットの出口の方に進んでいるではないか。
僕は驚いたと同時に、気が付いた。牧師一行が受付で挨拶されているとき素晴らしい笑顔を見せたのは、自分も一緒に帰れると思った喜びの笑顔だったのだ。だからそうでない現実に出会ったとき、出来なかった前に進める足の動作を繰り返し出口に向かっていたのだ。
帰りたいという一心が、出来なかった前にこぐことが出来たのだ。なんともいじらしい努力だが、その心情を察して胸が閉めつけられるような悲しみ味わった。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yeti0328

Author:yeti0328
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。